桃はかわいい、美味しいだけではないのです。

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こんにちは canadeです。

 

今朝 玄関前に大きなミミズが横たわっていました。あぁ 啓蟄も過ぎ虫が冬眠から覚めてでてきたのだなぁーと春を感じたものの、しばらくして雪が降り出掛ける時には、車上の雪を下さないといけないくらい積もっていました。気温も正午で1度。あのミミズもびっくりしてまた土の中に戻ったのでしょうか?

 

旧暦の3月3日(今年は3月30日)の上巳の節句や 4月3日の金沢の月遅れのひな祭りに合わせてようやくお出ししたお雛様に桃の花を飾りました。今回頂いた桃の花は 白色の八重の大きめの花がたくさんついた可愛い品のよい桃でした。

今日は桃の話を少し・・・

桃の原産国は、中国と言われています。

『西遊記』の主人公、孫悟空が桃の実を食べたことでも有名ですね。

「仕事も無くふらふらしていた悟空は、玉帝より西王母(せいおうぼ)の所有する蟠桃園(ばんとうえん)の管理人に任命されます。この蟠桃園には、三千六百本の桃の木があり、手前の千二百本は、三千年に一度熟し、これを食べたものは仙人になれ、中ほどの千二百本は、六千年に一度熟し、これを食べたものは、長生不老が得られ、奥の千二百本は、九千年に一度熟し、これを食べたものは天地のあらんかぎり生きながらえるとされていました。  西王母の誕生日を祝う会を蟠桃会(ばんとうえ)と言い、この蟠桃園の桃を皆で食する慣わしとなっていましたが、悟空は、この蟠桃会に用意された、一番奥の桃を食べてしまう・・・・・・という話です。」

桃の花は 春先に咲く陽木であるということ、西王母伝説の長寿の桃であるということ、魔よけの力がある(鬼が桃の香気や臭気を嫌うこと。)こと。

このように昔から、中国では桃はただの果物ではなく 桃源郷の不老不死の”仙果(せんか)”として考えられ 特別なものとして見なされていたのです。

 

では いつ桃が日本に伝わったのは、いつ頃のことなのでしょうか?

中国で誕生した桃は、シルクロードをたどり西域へ出て、ペルシャへと伝わっていきました。1世紀ごろには古代オリエント一帯とギリシャ、ローマにも伝えられました。

日本には古事記や日本書紀などの記録によると、弥生時代に伝わり、平安時代にはすでに水菓子として食べられていました。当時のモモは今のようにそれほど甘いものではなかったため、観賞用または薬用のものとして使うことのほうが多かった…とも言われています。

桃と私たち日本人との繋がりは長く、魔除けとして(桃の節句など)特別な木なのですね。

そうそう、最近コマーシャルでよく見かける桃ちゃんも鬼ちゃんも・・・(桃から生まれた桃太郎が鬼を退治するというお話)そういうことなのですね。笑

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